歯周ポケット

歯と歯茎の境目部分にある大きめの溝のことを歯周ポケットと言い、健康状態が良い歯や歯茎にはできません。
歯周ポケットが見られるようになったら、歯周病のかかり始めだと捉え、用心しなければいけません。
歯周ポケットが発生していると、食べかすや歯石がそこへ溜まることになり、口が臭くなってしまいます。
歯周ポケットに歯石などが蓄積すると、歯茎を傷めることになり、歯周病がどんどん進んでいきます。
知覚過敏の状態のように、冷たい食べ物以外にもアツアツの食べ物あるいは甘い食べ物を口に含んでそのときに歯に痛みがあるという人は、進行しているということでしょう。
歯周ポケットの深さは、歯科医院に行くと専門の道具を使って測定することができるので、どの程度進行しているか調べることができます。
歯と歯茎の現状によって、歯周ポケットの状態も異なるので、一つの場所だけで診断するのは難しいでしょう。
歯周ポケットがどの程度の深さがあるかで、歯周病の悪化加減を見ることが可能なのですが、普通は2mm程度の深さであれば健康だと判断されます。
それ以上深くなっていると、どれくらい深いのかで歯周病がどの程度進んでいるかを判断できます。
歯周病になりたての頃に現れる歯肉炎は、歯周ポケットの深さが2mm〜5mmの範囲内です。
それ以上になると、歯周病が重篤化した状態の歯周炎となってしまい、治療は困難です。
歯周ポケットの深さは歯周病の進行具合を見る一つの要素に過ぎないので、それだけを基準とするのではなく、歯茎と歯の状態を確認した上で判断がなされます。